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弊社メンバおよび社外プロジェクトにおいてお世話になった方々が関わった執筆/翻訳に関する情報を提示いたします。
下記掲載書籍の一部は、弊社より直接・安価にてご提供します。一部の商品は、クレジットカード決済によるイマテックオンラインショップ(https://spike.cc/shop/imatec)をご利用ください。
ご注文(組織内でのご利用および紹介セミナ)や、書籍内容の解説/ご質問/勉強会等について、こちらまでお気軽にご相談ください。
また、コンピュータ/ソフトウェア開発の良書については、定番書・良書の存続と普及の会・YF Computer Bookshel(新サイト)、(旧サイト) が充実しています。こちらも合わせて参考にしてください。
「IEC 62304実践ガイドブック 医療機器ソフトウェアに関する各国規制対応のための実例解説」 Amazon
・著者 一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) , ヘルスケアインダストリ事業委員会・医療用ソフトウェア専門委員会
ソフトウェア開発は、ドメイン毎に異なる品質が求められていることは周知の通りである。本書では、医療機器開発において、IEC62304を中心に参照すべき規格/規制に対して具体的かつ実践的な内容がハンドブック的にまとめられており、ソフトウェアに求められる必要最低限の品質に関するノウハウを知ることができる。特に、至る箇所で、規格からは読み取れない注意点(素通りしがちな点)が網羅されており、既存の企業のみならず、これから参入する、または、他業界でソフトに関わる人々に有用である。
全体を通して随所に配置された「ポイント」の記述は、背景情報や筆者の企業内での実践的内容であり、同業他社や今後参入する企業の担当者にとっては有益。著者の一人である酒井氏が本書の読み方をWEBで丁寧に解説しているので、参考にすると良いだろう。
※先日の弊社関連セミナにおいて、過去開発に携わり、今は品質部門を担当している方から、開発に関するドキュメントが不十分であるという問題が提示された。とっさに、文書が揃えば良いのか聞いたところ、答えに窮していた。開発の現場では多岐にわたる事情が存在する。是非とも本書を参照頂き、何を文書化し、何が不要なのかを見極めて頂けることと思います。そして、巷の教科書などで概念的&抽象的に語られがちないくつかのキーワード(品質、リスク、アーキテクチャ)に関する多くの洞察を得ることができることと思います。
「医療機器ソフトウェア 検証, 妥当性確認, およびコンプライアンス」(iMAtecアーカイブ=2) Mercari, Amazon
(通常書籍のご購入(Kindle版以外、オンデマンド出版/B5版)はこちらまで)
・著者 デビッド・ボーゲル・監訳 酒匂寛, 翻訳 坂井務, 酒井郁子
本書は、医療機器の安全性を確保するために、組織面やライフサイクルプロセス面等の様々な角度からソフトウェア開発のありかたについて言及している。著者は、医療機器産業に長年関わり、US医療業界を牽引するAAMIおよびFDAの作業部会において、妥当性確認のためのエンジニアリングプロセスを整備した(原本)。この思想はIEC62304へも深く影響し、その考え方は医療機器開発を越えてソフトウェアの安全性について深く考えさせられるものとなっている。本書は、FDAの査察やIEC62304監査への準備のみならず、プロジェクト運営、開発担当者の取り組み姿勢、組織のあり方について大きく影響を与えるだろう。監訳者前書きより、抜粋内容を以下に示す。
「検証」「妥当性確認」そして「コンプライアンス」のそれぞれの意味とお互いの位置付けを、「ソフトウェア妥当性確認(Software Validation)」を中心に説明したのが本書の内容である。誤解していただきたくないのは、本書は FDA の規制をすり抜けて「コンプライアンス」遵守のお墨付きを取得するためのノウハウ本では「ない」ということだ。「妥当性確認」と「検証」をきちんと行うことが一番大切な目標であり、コンプライアンスはその日々の努力の結果、得られるものであるというのが本書の主張の一つである。
妥当性確認はコストのかかる活動だ。しかし妥当性確認を開発作業に正しく織り込んで継続的に行うことが、結果的に品質を高め市場でのリスクを回避しビジネスを成功に導くことであるということを本書は繰り返し説いている。
妥当性確認と検証はルーチンワークに落とし込まれるべきではない継続的な創造作業なのである。こうした「妥当性確認」「検証」そして「コンプライアンス」の意義の理解と合意形成を組織の中で行うためには一定の時間と労力が必要とされる。そして更に実際のアクティビティへと落としこむためには、本書に書かれた内容をよく理解した上でそれぞれの組織や製品に合った手法を自ら作り上げ、洗練させていかなければならない。
本書の内容が(少なくともその精神が)全てのソフトウェア技術者にとって「当たり前」のものとなるように願う。
「SysML/UMLによるシステムエンジニアリング入門 モデリング・分析・設計」(iMAtecアーカイブ=1) Mercari, Amazon
・著者 ティム ワイルキエンス・監訳/訳 今関 剛, 翻訳 貝瀬 康利
SysML(System Modeling Language)は、システム工学における汎用的なモデリング手段として整備された。その対象範囲は、組み込み製品システムにとどまらず、それらを構成した生産プロセス/制御システムまでも包含する。本書は、SysMLが生み出された経緯、構成する各図のポイント、UMLとの違い、SYSMODによるモデリングの実例を紹介し、網羅的かつコンパクトにSysMLを理解することができる書籍となっている。
「チャートパターン パフォーマンスガイドブック―統計分析データに基づいてパターンの識別からトレードの作戦までを解説」 Amazon
昨今、機関投資家および個人投資家による中長期的な資産運用を安定的に進めるため、様々な知見が成熟しつつあります。その中でもチャートパターンは、歴史を重ねつつ発展してきたもののテクニカル分析手段の一つです。本書は、これらを網羅し、体系化するとともに、実例による解説、統計的な分析結果を提供します。本内容を参照することにより、市場に対して常に冷静に対応することができ、根拠に基づく規律ある投資(システムトレード)を可能にします。
・著者 トーマス・N.バルコウスキー・翻訳 パターン言語ラボラトリー
本書は、有益なソフトウェアのドメインモデルを構築するためのテクニック、ノウハウ、パターンを満載した設計ガイドブックである。たとえば、金融・証券系システムなら入出金、流通系システムなら集配、amazonなどネット通販系システムなら買い物かごなど、開発対象領域のシステム毎に必要となる機能やそれらを実現する設計パターンが抽出できる。これにより、従来は分析・設計のひと言でくくられていた作業工程の不透明部分が開発対象領域毎に明確に定義できるようになるとともに、顧客ビジネスへの追従とソフトウェア技術を進化させる土台を形成する。本書は、これらの知見を網羅し、利用するためのポイントをまとめ、現場で分析・設計をする開発技術者必見の一冊である。
・著者 エリック・エヴァンス・監訳 今関 剛, 翻訳 和智 右桂,牧野 祐子
・著者 クシシュトフ・チャルネッキ, ウールリシュ・W・アイセンアッカ・翻訳 津田 義史, 今関 剛, 朝比奈 勲
・概要
ソフトウェアの再利用(プロダクトライン)を効果的に進めていく上で、管理面と技術面からの取り組みが必要となる。本書では、特に技術面について、既存のオブジェクト指向の考え方の延長上にある、ドメイン工学、サブジェクト指向、アスペクト指向、DSL、テンプレート、メタプログラミング、インテンショナルプログラミングについてC++言語を用いて実例を交えながら具体的に解説する。
プロダクトラインを実現していく上で、現場向けに適切な技術を選択することが重要であることを気づかせる一冊。
・著者 クラウス・ポール, ギュンター・ベックレ, フランク・ヴァン・デル・リンデン
・翻訳 林 好一, 吉村 健太郎, 今関 剛
・概要
ソフトウェアの再利用(プロダクトライン)を効果的に進めていく上で、管理面と技術面からの取り組みが必要となる。本書では、これまでの研究の成果を取り込みながら、管理面、技術面について内容を統合した。プロセス全体をアプリケーションエンジニアリングとドメインエンジニアリングに分け、それぞれの工程において必要となる技術、アクティビティについて解説する。
・著者 組込みプレス編集部
・概要
6章において、SEIにて提唱されているプロダクトライン・フレームワークの個々のプラクティスエリアおよびプラクティスパターンについて簡単に紹介し、独自に解釈を加えている。
各章のタイトルは次の通り
1章 新人管理者のためのマネジメントの基礎知識
2章 現場が共鳴する開発管理の姿
3章 実践的プロジェクト計画の立て方
4章 プロセス改善のススメ
5章 勘違いだらけのプロセス改善
6章 プロダクトラインの歩き方
「組込みプレス Vol.4 戦略的再利用のススメ/プロダクトラインの歩き方」 技術評論社, Amazon
著者 今関 剛
概要
再利用は古くて新しいテーマである。たとえモデルによるソフトウェアの自動生成が行えるようになっても、品質が不安定になりやすく、人手を必要とする部分の再利用は何らかの工夫が必要である。記事では,戦略的に再利用を実践するための考え方について,やさしく解説する。
(上記「組込み開発現場のプロジェクトマネジメント&プロセス改善」6章の初出記事)
目次
どうしてプロダクトラインなのか?
3つの基本活動
プラクティスエリア
プラクティスパターン
プロダクトラインの実践
「具体例で学ぶ組み込みソフトの再利用技術 インタフェース 2003年12月号」 CQ出版社
著者 酒井 由夫, 江藤 善一, 今関 剛, 他
概要
最上流の要件から再利用性の高いソフトウェアへ落とし込む手順について、電子ポットを例として具体的に解説する。シリーズ製品が持つ要求の特性を背景情報とし、オブジェクト指向による可変点の実現手法を適用した。
電子ポット商品群にプロダクトラインを適用してみる/体系的な再利用で実現する商品開発
電子ポット商品群のドメイン構造図を作成する/コア資産を摘出するためのドメインエンジニアリングの実際
再利用性を重視した実装方法/電子ポット商品群のコア資産をC++で実装する