EmbeddedUMLpractice
組込みソフトウェア向け:UMLによるモデリング研修
概要
ソフトウェアを設計する、改訂するためには、設計図(UML)を読み書きする力が必要です。しかし、設計できるまでには色々な高い障壁があります。実際の現場では設計図が理解できなければ、設計者の意図する実装も、部分的な設計の変更もできません。まずは、実作業として、設計図を読み、実装へとつなげる力を付けましょう。
本セミナーでは、組込みの開発現場(詳細設計~実装)を想定し、組込みソフトウェアで多く用いられる図を限定してUMLの正しい表記法を覚え、実際にUMLを書くことでモデル図に慣れ、その設計意図の読み方を学習します。
目標
組込みソフトウェア開発でよく使われる以下の図を読めるようになる
取扱モデル:クラス図、シーケンス図、ステートマシン図
モデル間の関連性を知り、設計者の意図が伝わるような理解力を付ける
モデル図から、実装に繋がる情報が何かを理解する
対象者
初~中級・組込みソフトウェア開発者の方
組込みソフトウェアプログラミング経験のある方
UMLは習ったが、実践では使いにくいという方
前提知識
組込みソフトウェアのプログラムのコーディング・デバッグを経験したことがある
ソフトウェア設計の概念的な知識を習っている
オブジェクト指向(クラスとは何か)、状態遷移とは何かなど
研修内容
一貫した組込みソフトウェアの例題モデルを使って、クラス図・振る舞い(状態遷移、シーケンス)図の表記法と、その意味を学びます。そして、それらのモデル間の関連性を学ぶことで、実装コードへどう展開されるのかを考えていただきます。
演習では、UMLツールを使って具体的なモデル図の作成時間を多くとります。これによりUMLの表記法と、コードとの関係に慣れていただきます。
組込みソフトウェア開発における、UMLの使いどころ
クラス図に慣れる
クラス図の意義と表記法
クラス図を作成する 【演習】
クラス図と実装コードの関係
状態モデルに慣れる
ステートマシン図の意義と表記法
ステートマシン図とクラス図との関係
ステートマシン図を作成する 【演習】
相互作用モデルに慣れる
シーケンス図の意義と表記法
シーケンス図と、クラス図・ステートマシン図の関係
シーケンス図を作成する 【演習】
振り返り
設計プロセスにおける、各図の役割
※ UMLツールは、Enterprise Architect を使用します。
ツールについての詳細は、スパークスシステムズ ジャパン株式会社のホームページをご覧ください。