SysML Basic
SysMLから学ぶシステムエンジニアリング入門
概要
組込み製品の開発は、ハードウェア開発部門とソフトウェア開発部門の協調に支えられてきました。近年の動向として、開発が大規模化、複雑化しつつあるなか、機能安全の作り込みも要求されるようになると、従来のような下流工程での摺り合せだけでは設計の見直しに負荷がかかるだけでなく、市場や規格要求に対応できなくなっています。今まさに、ハードウェア開発とソフトウェア開発に分担する前の工程として、システムそのものの設計に力を入れるべき時が来ていると言えます。
SysML は、システム設計の内容を記述するためのモデリング言語であり、製品開発者、ハードウェア開発者、ソフトウェア開発者が、開発の初期段階で製品の要求や仕様を相互に伝え、レビューする時の共通言語となります。
このセミナーでSysML の特徴とそれを活用するシステム設計のコツを学ぶことにより、組込み製品開発において、設計フェーズの早い段階で要求を仕様化し、検証することに役立ててることが可能となります。
目標
SysML の概要と図式の読み方を理解する
要求の仕様化と検証にSysML を活用するコツを把握する
SysML とUML の相違が説明できる
対象者
組込み製品(電子機器、自動車部品など)の開発担当者
ソフトウェア開発に関わるエンジニア
前提知識
特に必要なし
研修内容
組込み製品開発における課題
要求の仕様化
設計段階での要求の検証
機能安全対応
UML の概要
UML 図式の種類
概念モデルの記述
SysML の概要
発展経緯
SysML 図式の種類
システム構成要素の記述
SysML とUML の関係
SysML の活用
要求分析とシステム設計の流れ
要求の整理と詳細化
機能の記述
データとその処理の流れ
非同期事象による状態遷移
構成要素への機能の割当て
構造の記述
処理とデータの対応付け
制約の評価
システムに関する制約の記述
システム特性の評価
例題
要求分析
アーキテクチャ設計
制約評価
※ UMLツールは、Enterprise Architect を使用します。
ツールについての詳細は、スパークスシステムズ ジャパン株式会社のホームページをご覧ください。